【生後3ヶ月】睡眠退行の特徴&乗り切り方「いつまで続くの?」|医師監修

【生後3ヶ月】睡眠退行の特徴&乗り切り方「いつまで続くの?」|医師監修

公開日:2022-02-25 | 更新日:2022-05-18

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3ヶ月の赤ちゃんの寝付きが悪くなった…
これって睡眠退行?

生後3ヶ月の赤ちゃんの「睡眠退行」について、お医者さんに聞きました。
この時期の睡眠退行の特徴や持続する期間、寝てくれないときの対処法について解説します。

武井 智昭 先生

監修者

高座渋谷つばさクリニック

院長
武井 智昭 先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医

2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

KAJITAKU

生後3ヶ月に起こる睡眠退行の特徴

先生(男性)

眠りに関する悪い傾向を「睡眠退行」とよびます。

生後3ヶ月ごろになると…

  • お昼寝や夜の睡眠時間が短くなる
  • 寝つきが悪く、寝かしつけに時間がかかる
  • 寝ぐずりがひどく、お布団で寝てくれない
  • 夜中に何度も起きる

などの特徴をもつ「睡眠退行」が出てくるようになります。

なぜ「睡眠退行」は起きるの?

先生(男性)
睡眠退行は、脳の発達が影響していると考えられています。

様々な経験や体験を通して、赤ちゃんは毎日急激な成長を遂げています。
赤ちゃんが体が動かせるようになると、脳が様々な刺激を受けます。脳があらゆる刺激を受けると、その日の情報を整理するために脳が働かなければなりません。それは睡眠にも影響を与えるのです。

ある程度の時間が経てば脳の情報処理も追いつくため「睡眠退行」も落ち着き、睡眠時間はまた少しずつ長くなっていきます。

「睡眠退行」はいつまで続く?

先生(男性)
「睡眠退行」は、生後3ヶ月~2歳までの間に合計6回訪れ、生後3ヶ月・6ヶ月・9ヶ月・1歳・生後1歳半・2歳ごろの時期にあらわれやすいとされています。(※睡眠退行が無い・時期がずれる子もいます。)
個人差がありますが、それぞれ2週間から1ヶ月程度続きます。

生後3ヶ月ごろの睡眠退行には「どう対応してあげればいい?」

先生(男性)

生後3ヶ月頃の睡眠退行には、

  • ”気持ちよい気分”のときに寝かせる
  • 日中にスキンシップをとる
  • 横抱っこで寝かせる
  • あまりに強い寝ぐずりは一度休憩を取る

などを行うとよいでしょう。

対処法①”気持ちよい気分”のときに寝かせる

先生(男性)
遊んだ後や授乳の後の「動きが散漫になってきているな」「集中力が低下しているな」といったタイミングがチャンス。
すかさず寝かせる体制に入るようにしましょう。

本格的に眠くなる前の、”気持ちよい気分”のときに寝かせましょう。
この時期の寝ぐずりは強いことがあり、泣いて興奮するとさらに眠れないという悪循環が起こります。また、気持ちのよい気分のまま、スムーズに入眠できると脳が休まっている状態で眠れるので、睡眠が長くとれるようになります。眠くなって泣き始める前に寝かせてしまうようにしましょう。

対処法②日中にスキンシップをとる

先生(男性)
日中はたくさんスキンシップをとって、赤ちゃんが不安に感じる要素を減らしてあげましょう。

「遊んでもらう」「構ってもらう」と満足して安心して眠ることができます。
積極的に赤ちゃんと遊んで、一人で泣かせる状態を減らしましょう。

対処法③横抱っこで寝かせる

先生(男性)
多くの場合、赤ちゃんは「横抱っこ」にすると安心して眠れます。
縦だっこの場合は、首の安定が少ないため深い眠りをとりにくいです。

赤ちゃんが気持ちよく眠れるために「横抱っこ」にして、軽く揺すってあげましょう。
本格的に眠くなる(泣きぐずり前)前に寝かせるのがコツです。

また、パウンサーを揺らしながらパパやママが赤ちゃんの足・手・顔などを触ってあげるのもよいでしょう。触ってあげると赤ちゃんは安心して眠れます。
ただし、パウンサーなどで寝かせるのは、日中だけにしましょう。夜間はお布団で眠る癖をつけましょう。

対処法④あまりに強い寝ぐずりは一度休憩を取る

先生(男性)
「寝ぐずりがひどい」「夜泣きがきつい」などで、パパやママが疲れてしまうときは、無理をせずに一度、休憩を入れましょう

数分間であれば、泣いていても抱っこせず、パパやママも休憩をとっても大丈夫です。

睡眠退行期にある赤ちゃんの世話をし続けると、疲労が溜まってしまい、産後うつなどを発症することも少なくありません。
「無理だな」と感じるときは、休める環境を作っておきましょう。

できれば「預けられる場所」を確保しよう

赤ちゃんを育てるのは、一人や二人では難しいことがたくさんあります。頼れるものは頼りましょう。
パパやママが健康でいることも「赤ちゃんの生活を守る」ことにつながります。

健康体の赤ちゃんであれば、1日や2日程度離れて暮らしても、赤ちゃんにさほど影響はありません。信頼して預けられる場所の確保をしましょう。

赤ちゃんに「こんな対応」はNG!

先生(男性)
赤ちゃんは成長とともに、体内時計が整っていきます。
「保護者が辛いから」「夜泣きがおさまらないから」と夜間寝かさずに昼間寝かせる生活を続けていると、赤ちゃんの体内時計のリズムが狂ってしまいます。

「睡眠退行」の時期でも、なるべく夜間は長く寝かせるようにしましょう。
また、「寝つかない」「泣き止まない」からとずっと抱っこをし続けたりしてママやパパ自身が体を壊してしまわないように気をつけましょう。

子育ては始まったばかりです。
「わからない」「困る」ことがある場合は一人で抱え込まないで、医療機関に相談してみるなどをしましょう。

睡眠退行は「いずれ自然に終わる」

先生(男性)
「睡眠退行」は、成長とともに自然に治まっていきます
過度な心配はいりません。しばらく赤ちゃんの脳の成長に付き合ってあげましょう。

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