妊婦は便秘薬を飲んでもいい？効かない場合は？今スグできる便秘対策

妊娠中の便秘がつらい…！
便秘薬って飲んでもいいの？

妊娠中の便秘薬使用について、お医者さんが答えます。
薬以外の対策法や、やってはいけない便秘対策についてもまとめました。

監修者

医療法人 小田原博信会 久野銀座クリニック

院長
岡村 信良 先生

経歴

早期発見、早期治療を心がけ、健康で心豊かな人生を歩んでいただくことを願っており、内科・消化器内科を中心に幅広い情報の発信に努める。

2006年　北里大学大学院卒
2008年　平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任
2013年　久野銀座クリニックを開業

妊娠中、市販の便秘薬を飲んでもいいの？

妊娠中でも使える便秘薬はありますが、自己判断でお薬を選ばないようにしましょう。

なぜなら、便秘のタイプによって、合う便秘薬が異なるからです。

お薬は、医師や薬剤師に相談して選ぶようにしましょう。

薬は「病院で処方してもらう」のがおすすめ

病院では、酸化マグネシウム配合の便秘薬が主に処方されます。

酸化マグネシウムは「非刺激性のお薬」で、便の水分量を調節し、出やすい便にしてくれます。

一方、腸をお薬の刺激で動かして出す「刺激性の便秘薬」は刺激をどんどん強くしないと効き目がなくなってきます。こちらは、腹痛を起こすので妊娠中はお勧めしません。

まずはかかりつけの産婦人科にいきましょう。

産婦人科を探す

薬が効かない…なぜ？

便秘薬を飲んでのですが、効きません…。

妊娠中の便秘に薬が効かない原因として

1. 女性ホルモンの作用
2. 子宮による腸の圧迫
3. ストレス

などが挙げられます。

理由1.女性ホルモンの作用

妊娠中は、女性ホルモンが大量に放出されます。特に黄体ホルモンは、腸の動きを停滞させます。この作用が強く出ていると、薬を飲んでも便秘解消に至りません。

理由2.子宮が腸を圧迫している

子宮が大きくなると、腸を圧迫してその動きを妨げます。便は排出されずにいると、水分ばかりが抜けて、もっと出にくい便になります。

理由3.ストレス

妊娠中のストレスは、とても大きいものです。ストレスも腸の働きを停滞させます。

妊娠中の便秘は頑固になることが多く、薬がなかなか効きづらくなります。

そのため、妊娠初期から少しずつ便秘にならない生活週間をつけるのが大事です。

お薬以外の便秘対策

1. 水分をしっかりとる
2. 食物繊維・乳酸菌をとる
3. 適度に運動をする

この3つを意識しましょう。

1.水分をしっかり摂る

水はこまめに飲むようにしましょう。（ご飯の時に1杯ずつなど）

2.食物線維・乳酸菌をとる

「食物繊維」は、便のカサを増やし、腸内を刺激して便秘解消に導きます。きのこ類、野菜、大豆などを積極的にとりましょう。

また、「乳酸菌」は善玉菌で腸内環境を良くして、便秘解消に役立ちます。ヨーグルトやぬか漬けなどに入っています。

3.適度に運動をする

適度な運動を取り入れて、蠕動運動を促進しましょう。
また、運動をしてストレス発散すると、自律神経の働きを活発にして蠕動運動を促進します。リフレッシュできる運動を行いましょう。

妊娠中に「やってはいけない便秘対策」

便秘には、お腹のマッサージが良いとされますが、妊娠中に腹部圧迫するのは避けましょう。

合わせて読みたい

妊娠中の便秘「すぐ出したい」とき。ツボ・マッサージ・ストレッチの方法｜医師監修

2019-09-26

妊娠中の便秘。「出そうで出ない･･･！」「すぐに出したい･･･！」こんなとき、どういった解消法があるのか、お医者さんに聞きました！

続きを読む