授乳中「市販の湿布」って貼っても大丈夫？腱鞘炎や腰痛や肩こり

抱っこによる腱鞘炎。
出産のダメージによる腰痛。

産後は、湿布に頼りたくなってしまうものです。
「あれ、授乳中って、湿布を貼っても大丈夫なの…？」と不安がよぎったママに代わって、薬剤師さんに聞いてみました。

授乳中に「市販の湿布」って貼っても大丈夫？

基本的に、用法と用量が守られていれば、湿布薬は授乳中に問題なく使用できます。

ただし、医師や薬剤師に相談が必要なものもあります。

育児中は、腕や肩、腰などが長時間、赤ちゃんを抱っこしたりおんぶしたりする疲労によって痛みを感じることが多くなります。湿布薬は飲み薬とは違い、授乳をしているママの血液には非常に少量しか吸収されません。

授乳中は注意が必要な市販の湿布薬

市販の湿布薬の中には、インドメタシン・フェルビナク・ジクロフェナクナトリウムなどを含むものがあります。

これらは授乳をしている人は、広範囲にわたる長期間の使用は避けるよう注意が促されている物です。特に、内服と併用する場合は成分が過剰になる場合もあります。使用する際は、かかりつけの先生や薬剤師に確認をしましょう。

病院で処方してもらうのもOK！

病院で処方される湿布は、ケトプロフェン・ジクロフェナクナトリウムなどがあります。これらは授乳中でも使用可能です。

湿布薬の選び方

市販薬は、使用する前に添付文書を確認して、「”授乳中は注意”の市販品は避ける」か、「使用前に医師・薬剤師に相談」しましょう。

確認するのは

1. 授乳中でも使用できるか
2. 使用量
3. 使用期間

の3ポイント。注意書きを確認して、用法用量を守れば、基本的に使用可能です。

既に「貼ってしまった」けど大丈夫？

市販の湿布を貼ってしまいました。大丈夫でしょうか…？

注意が必要な成分が入っていた場合は、一度使用をやめて、薬剤師やかかりつけの先生に相談しましょう。

基本的には問題ない場合が多いですが、相談するまでは、母乳ではなくミルクに切り替えると良いでしょう。

湿布を変えるか、貼る範囲や期間などアドバイスをもらいましょう。

「腱鞘炎」場合の湿布の貼り方

湿布の端に少し、ハサミで切り込みを入れて、切り込み部分を親指と人差指の間に来るように貼りましょう。

手首と親指が包み込まれるので痛みのある箇所全体をカバーできます。

セルフケアの方法

腱鞘炎は、炎症が起きている状態です。

鎮痛薬が入っているタイプ湿布を使ってください。反対に、温まるタイプは避けましょう。

腱鞘炎は、炎症なので動かさないようにしますが、赤ちゃんのお世話は休みがないので、なかなか快方に向かわないままが多くいます。
抱っこやおんぶで肩こりや腰痛になったのであれば、まずは両腕を伸ばしたり、腰を捻ったりと効果的なストレッチや軽い運動を試してみるのもよいですね。

１週間程度市販の湿布を使用しても快方に向かわない場合は、病院で治療を受けましょう。

「腰痛」場合の湿布の貼り方

大きめの湿布を背中の真ん中に貼りましょう。

家族に協力して貼ってもらうか、塗り薬タイプを使うと良いでしょう。

セルフケアの方法

赤ちゃんが眠っているときなどに腰回しのストレッチや体を自由に動かしましょう。また、入浴で温めるのも良いですね。

同じ姿勢を続ける・重いものを持っていることなどが原因となりやすいのが腰痛です。

「肩こり」場合の湿布の貼り方

首から肩にかけて左右湿布1枚ずつ貼り、さらに肩甲骨の内側に左右1枚ずつ貼ります。（介の字のイメージ）

首から肩甲骨の肩こりしやすい場所を全体的にフォローできます。

セルフケアの方法

赤ちゃんを寝かせているときに、腕を回したり、首を回したりしてストレッチをしましょう。体全体の血行を良くする入浴もおすすめです。

合わせて読みたい

後悔したくない「新生児の時にしかできない10のこと」やっておけばよかったことも

2021-05-31

子どもが新生児のときにしかできないことって何だろう？後悔しないように過ごしたい！そんなママのために、「子どもが新生児の時にやってよ...

続きを読む

合わせて読みたい

妊娠中にダメな湿布・使える湿布。貼ってしまったらどうする？

2021-04-27

妊娠中に使っちゃダメな湿布・使ってもいい湿布について、お医者さんに聞きました。「湿布を貼ってしまったらどうする？」「使ってもいい市...

続きを読む