赤ちゃんのお腹・背中に赤い湿疹が!あせもやアトピーの正しい対処【医師監修】

赤ちゃんのお腹・背中に赤い湿疹が!あせもやアトピーの正しい対処【医師監修】

公開日:2020-06-01 | 更新日:2022-11-16

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赤ちゃんのお腹と背中に赤いブツブツがたくさん!
「これ…大丈夫なの?」
「どう対処すればいいの?」

正しいケア方法や、病院で治療をすべき目安をお医者さんに聞きました。湿疹の跡が残らないように何ができるか、洋服はどんな素材を選べばいいのかも解説します。

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経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜 就任

形成外科、美容皮膚科、皮膚科、外科など様々な分野を担当。
学会、大学病院、研究施設などへのアプローチ発表など、常に手を尽くして研究を行っている。
女性目線で、きめ細やかなケアと笑顔で診療することを心がける。
執筆を通し、様々な経験に基づいた根拠ある情報の提供を行う。

赤い湿疹の正体は?

先生(女性)
赤い湿疹の原因として
1.あせも
2.乳児湿疹
3.アトピー性皮膚炎
が考えられます。

それぞれのブツブツの特徴と、ママ・パパがやるべき対処を解説します。

原因1.あせも(汗疹)

新陳代謝のよい赤ちゃんは、汗をかきやすく、あせもができやすいのです。

赤くてかゆみがあるケースは、「紅色汗疹」タイプのあせもと考えられます。かゆみのせいで赤ちゃんが不機嫌になることがあります。このタイプのあせもは、洋服で密閉されやすい部位(腹部・背中・脇の下・膝の裏)にできやすいです。

対処法

先生(女性)
汗をこまめに拭き取りましょう。

皮膚の清潔に保てば快方に向かいやすいです。
かいてしまった傷跡から細菌感染すると、ただれなどを引き起こすこともあります。早めにケアしましょう。

原因2.乳児湿疹

皮脂が小さな毛穴に詰まり、ニキビのような赤いプツプツが現れます。皮脂が固まり、黄色っぽい塊が皮膚につく場合もあります。

生まれたばかりの赤ちゃんは、体の機能がまだ未熟で不安定です。不安定な機能のひとつに、皮脂分泌があります。多くは顔にあらわれますが、頭皮や背中、腹部など広範囲に出現する赤ちゃんもいます。かゆみはあまりないです。

対処法

先生(女性)
皮膚を清潔にして、余分な皮脂をよく洗い流し、保湿ケアを行います。

赤ちゃんのホルモンバランスが落ち着く、生後半年くらいになると症状は落ち着いてきます。

原因3.アトピー性皮膚炎

非常に肌が乾燥して、バリア機能が低下し刺激を受けやすくなっているのが主な原因です。かゆみが強く、肌が粉を吹く(角質が浮き上がる)ことがあります。

対処法

先生(女性)
基本的なケアは保湿です。
かゆみが強いので、早めに処方薬でかゆみを抑えてあげましょう。

かき壊してしまうと、皮膚のバリア機能は機能しなくなり、細菌感染を起こしやすくなるというリスクがあります。

市販品でのケアについて

赤ちゃん用の保湿剤や洗浄剤を使用してください。

先生(女性)
ただし、
・かき傷ができている
・出血している
・膿んでいる
・かゆみが強い
といった場合は、病院で診察を受けた上で必要な薬を使用しましょう。

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お風呂のスキンケア

泡

先生(女性)
石けんをよく泡立てて、やさしく手で洗いましょう。洗い残しのないように、ぬるま湯で洗い流しましょう。

赤ちゃんの体の拭き方

先生(女性)
タオルを当てるようにして、水分を吸い取ってください。
ゴシゴシ擦らないように気をつけましょう。

お風呂上りの保湿ケア

先生(女性)
お風呂上りは乾燥しやすいです。
やさしく、保湿剤を塗りましょう。

力が入りにくい薬指を主に使用して塗るのがおすすめです。

汗をかいたときの対処法

先生(女性)
清潔なガーゼやタオルなどを皮膚に当てて、汗をすぐに吸い取ってあげましょう。

汗っかきの赤ちゃんの場合は、数時間おきに服を交換して、清潔な状態を保ちましょう。

肌着や服は、どんな素材を選べばいい?

先生(女性)
吸水性のよいタオル地のものや、触り心地の柔らかい素材を使用しましょう。

皮膚に引っかかる・ゴワゴワしているものは避けてください。

湿疹の跡を残さないように

赤ちゃんの湿疹

毎日、入浴時に赤ちゃんの全身の皮膚を確認できるのは、保護者の方でしょう。

「ざらつき」や「湿疹」など、変化が見られた場合は、早めに病院を受診しましょう。正しいケアを行えば、湿疹の跡が残らないようにできるでしょう。

病院に行くべき目安

  •  かゆみが強く、我慢できずに掻いてしまう
  • かき傷ができている
  • かぶれやただれがある
  • 湿疹が増えてきた

この場合、皮膚のバリア機能が低下して、外的刺激が入りやすい不安定な肌状態になっています。細菌感染を起こしやすい状況です。皮膚から細菌感染を起こすと、発熱したり、皮膚が強い炎症を起こしてしまうこともあります。

病院では皮膚の状態を見極め、必要な薬(主に保湿剤・かゆみ止め)を処方します。

病院は何科?

先生(女性)
皮膚の専門医がいる皮膚科を受診しましょう。

近くにない場合は、小児科でも診察可能です。

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参考
公益社団法人日本皮膚科学会Q&A アトピー性皮膚炎 Q3アトピー性皮膚炎はどのようにして診断されますか?
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa1/q03.html

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