もくじ
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「子どものいびきが心配・・・。」
ママやパパはどう対処するべきなのかを、いびきの原因ごとにお医者さんが解説します。
病院に行くべきかの判断基準や治療法も紹介するので、参考にしてくださいね。
1998年 埼玉医科大学 卒業
1998年 福岡大学病院 臨床研修
2000年 福岡大学病院 呼吸器科入局
2012年 荒牧内科開業
仰向けで寝ると、重力の影響で喉や首が下がり、気道が狭くなり、いびきにつながると考えられています。
今の枕を使っていて、起きた時に頭や首が痛い、なかなか眠れないと子どもが訴えたことはありませんか?
体格に合わない高さのある枕を使うと、寝ている間に首が前屈状態になります。
空気の通り道が狭まくなった為に、いびきが出る場合があります。
いびきを起こす原因である口呼吸をしていると、寝ている間に喉が乾燥したり、ほこり等の異物を吸入したりして、喉の炎症を起こす可能性があります。
その炎症が気道を狭くし、さらなるいびき発生につながる可能性があります。
子どもが肥満気味の場合、喉や首周辺に脂肪が多くつき、気道が狭くなり、いびきが出やすくなると考えられています。
子どものいびきは、根本的な原因への対策が必要な場合もあります。
よくあるいびきの4つの原因ごとに、ママ・パパがするべき対処を解説します。
アデノイドの肥大は、子どものいびきの原因の多くを占めます。
アデノイドという咽頭扁桃と、口蓋扁桃の肥大により鼻詰まりが起こります。アデノイド肥大が起きると、鼻呼吸が困難になり、口で呼吸するようになります。さらに口蓋扁桃にも肥大が起こると、口呼吸もしにくくなりいびきが出やすくなります。
<アデノイド肥大のいびきの特徴>
アレルギー性鼻炎や風邪等によって、鼻粘膜に炎症が起こり腫れが生じると、鼻の中が狭くなりいびきが出やすくなります。
疲れがひどい場合、睡眠中にたくさん酸素を取り込もうとして、通常鼻で呼吸している人が口呼吸を行うようになり、気道が振動していびきが生じやすくなると考えられています。
また熟睡している場合も、気道を支えている筋肉が緩くなりいびきが出やすくなるとも考えられています。
疲れている日だけのいびきであればさほど心配はいりませんが、いびきが続くようなら医療機関を受診してください。
アデノイドや口蓋扁桃の肥大が、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす主な原因と考えられています。
<睡眠時無呼吸症候群のいびきの特徴>
病院の受診が必要な場合について解説します。
できれば、上記の診療科がそろっている総合的な医療機関の受診がおすすめです。
どの科を受診すれがよいか迷う場合は、まずかかりつけの小児科を受診し、いびきの様子等を詳しく説明して、最も適する診療科を判断してもらうという方法もあります。
子どものいびきの原因の多くはアデノイド扁桃腺肥大であるため、手術治療を行い摘出することで改善が期待できます。
軽症の場合は、抗アレルギー薬の内服や、点鼻薬等を用いた治療が行われることもあります。
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