看護師監修｜授乳の吸い始めが痛い！対処法は？いつまで続く？傷なしでも痛い理由

授乳の吸い始めで乳首が痛い原因は？
切れてないのに痛いのはなぜ？

「授乳時の吸い始めに痛みを感じる原因」について、看護師さんに聞きました。

痛みの対処法や、先輩ママの体験談などもご紹介します。

授乳時、吸い始めが痛い…原因は？

授乳時の吸い始めが痛い原因として考えられるのは、

1. 赤ちゃんの口に乳首が正しくフィットしていない
2. 体勢が悪い
3. 乳首に傷がついている

の3つが考えられます。

原因①　赤ちゃんの口に乳首が正しくフィットしていない

赤ちゃんの口が乳首の浅い部分に吸い付いていると、痛みを感じます。

原因②　体勢が悪い

授乳スタート時の体勢が悪いのかもしれません。
横抱きが基本ですが、ちょうど良い部分にはまっていないことで、吸い始めに痛みを感じている可能性があります。

原因③　乳首に傷がついている

乳首に傷があり、授乳時に傷口が開いて痛みを感じるのかもしれません。
しばらく使っていなかったことで、乾いている部分が切れてしまい、痛みを感じている可能性もあります。

傷はないけど痛む…なんで？

赤ちゃんが乳首の浅い部分に吸いついていて、無理に吸い出したり、乳首を引っ張っていることで、痛みがある可能性があります。

病院に行かなくて大丈夫？

傷がないのに痛いです…病院に行かなくても大丈夫でしょうか？

飲ませる姿勢や、乳首をしっかり口の奥で含ませるように変えてみて、痛みがなくなるようであれば、病院に行かなくても大丈夫です。

飲ませ方を工夫しても痛みが続くようであれば、乳腺炎などを起こしている可能性があります。

一度医療機関へ相談しましょう。

こんな様子なら病院に行かなくても大丈夫

吸い始めに痛みがあっても、母乳を飲ませている最中に痛みがなくなるようであれば、病院に行かなくても大丈夫です。

こんな様子なら病院に行った方がいい

母乳を確認して、出血や膿が混じっている場合は化膿性乳腺炎を起こしているため、医療機関へ相談しましょう。

また、それらが混じっていなくても、乳房が熱を持っている、胸の張りや腫れ感などがある場合も、乳腺炎の可能性が高いです。

【対処法】授乳時の痛みを和らげる方法

対処法①　赤ちゃんの口に乳首が正しくフィットしていない場合

口を大きく開き、顎が乳房に触れて、乳輪までしっかりくわえられていれば、正しく授乳できています。

• 乳首の先だけをくわえている
• 口唇が巻き込まれている
• 頬にえくぼができている
• 舌打ちのような音がする

などの様子があるときは、乳首が正しくフィットしていない可能性があります。

痛みを感じる場合は一度離して、口を開けたタイミングで奥まで乳首と乳輪を入れ直しましょう。

原因2「体勢が悪い」

1. 赤ちゃんの顔が、おっぱいの正面に来るように位置しましょう。
2. 赤ちゃんの腰・肩・耳が一直線になるように抱きましょう。
3. 赤ちゃんが大きく口を開けたタイミングで乳首を含ませます。できるだけ深くくわえさせ、赤ちゃんの口に乳首を丸ごと入れる感覚でおこないましょう。

乳首を含みにくい体勢になっているのを変え、乳首をしっかり咥えられるようにします。

原因③　乳首に傷がついている

乳首を保護する乳頭保護器を使って授乳をしてみましょう。

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授乳クッションや背もたれなどを利用してみよう

体にフィットする授乳クッションを使うと、授乳が楽になります。
抱いている負担がなくなり、体の向きも楽になります。

また、椅子の背もたれで腰を支えることで、腰が立って楽になるでしょう。
うまく腰にフィットしない場合は、何個かクッションなどを重ねてみると、良い位置が見つかりやすいです。

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授乳時が痛いのはいつまで？

1ヶ月〜2ヶ月程度で、吸われて徐々に乳首が柔らかく変化し、痛みを感じにくくなります。

母乳育児をしているほとんどの方が、母乳スタート時はまだ乳首の皮膚も固く痛みを感じますが、赤ちゃんの口が乳首の奥まで入るようになり、しっかり吸える量が増えてくる頃には乳首も柔らかくなって、痛みを感じにくくなるでしょう。

痛いのを我慢しているとどうなる？

吸い始めだけが痛くて、その後痛みがなくなるようであれば、乳腺がつまりかけている可能性があります。
詰まりや痛みが強くなっているのを放置していると、乳腺炎になります。

また、

• 母乳を出す量が少ない
• 母乳が残っている

といった状況が続くと乳腺炎を起こしやすくなります。

乳腺炎は、乳房におっぱいが溜まっておきることがほとんどで、予防法は、できるだけたくさん赤ちゃんに飲んでもらうことです。

授乳が少ない時は搾乳するなどして対応し、できるだけたくさん母乳を与えていきましょう。

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【体験談】私はこうして乗り越えました！

先輩ママたちは授乳の吸い始めが痛いとき、どのように対処していたのか聞いてみました。

なるべく乳首ではなく乳輪のあたりまで深く咥えさせるようにして、引っ張って外すのではなく、口の横を指で少し押しながら外すと痛くないです。
（2歳と小学3年生の男の子と、5歳の女の子のママ）

入院中の看護師さんからのアドバイスで、痛みを軽減するために授乳する度に、赤ちゃんの向きをかえていました。
横抱きは横抱きでも、斜めにだっこしたり縦抱きにしたり、吸う位置を少し変えるだけで大分痛みは軽減されました。
（2歳の女の子と4歳の男の子のママ）

乳頭保護器を使って授乳したり、フットボール抱きで授乳したりしていました。
また、授乳後に乳頭クリームを塗ってほぐして柔らかく伸びやすい乳頭になるようにしていました。
（0歳の女の子のママ）

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授乳の始めの痛みにお困りの方は、ご紹介した対処法を参考にしてみてくださいね。

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