新生児の嘔吐の対処法!噴水のように大量に吐く、透明・茶色|医師監修
公開日:2019-10-31
| 更新日:2024-12-10
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新生児が嘔吐した!
お医者さんにママ・パパの「正しい対応方法」を聞きました。
病気の可能性や、病院受診のタイミングも解説します。
嘔吐の対処法
脱水状態を防ぐために水分補給をさせます。
嘔吐物で喉をつまらせないように頭を高く、顔は横向きに寝かせましょう。
水分補給
嘔吐がおさまったら、1時間程度時間をおいてミルク・母乳を与えます。
吐いている最中に与えても受け付けずにまた戻します。赤ちゃんにとっては、ミルクや母乳は、栄養分であり、水分を補給する重要な水分です。こまめに与えることで脱水を防ぎます。いやがって飲まなくても、少量ずつ、根気よく与えてください。
寝かせる姿勢

いつ吐くかわからないような時は、赤ちゃんの頭をタオルなどで高さをつけます。顔は、横向きにします。
嘔吐の症状がある場合、仰向けに寝かせると、嘔吐物で喉を詰まらせる場合があるからです。
※抱っこする場合は、横抱っこではなく、縦に抱っこしてあげましょう。
嘔吐物の処理方法
嘔吐物で汚染された服や床は、「塩素系漂白剤」を使って殺菌・除去しましょう。
(ウイルス感染により、嘔吐していると考えられる場合)
使い捨て手袋とマスクを着用して、嘔吐物を破棄します。
嘔吐物がついてしまった服は、嘔吐物をすすぎ落とし、塩素系漂白剤につけた後(または煮沸させた後)に通常通り洗濯をしてください。
やってはいけない対処法

「あおむけ寝」は避けてください。
嘔吐している時に仰向けに寝かせると嘔吐物で、窒息する場合があります。
必ず横向けにして、よく状態や顔色を観察しましょう。
【case.1】透明な液体を嘔吐する
胃液を戻していると考えられます。
ママ・パパの対応
吐き気がおさまったら、水分補給を行いましょう。
白い嘔吐の場合も、ミルクの吐き戻しですので心配いりません。
【case.2】茶色い液体を嘔吐する
母体の血液を飲んでいるか、あるいは赤ちゃんが消化管のどこかで出血している可能性があります。
ママ・パパの対応
病院で診察を受けましょう。
「嘔吐の回数」や「色の状態」をメモして医師に伝えるとスムーズです。
【case.3】緑色の液体を嘔吐する
胆汁性嘔吐が考えられます。
濃い緑色、または黄色の嘔吐をします。
ママ・パパの対応
早急に病院を受診してください。
腸閉鎖や腸回転異常症、中腸軸捻転などを発症している可能性があります。
【case.4】下痢を併発している
ウイルス感染による胃腸炎かもしれません。
ママ・パパの対応
水分補給をしましょう。
赤ちゃんは、下痢、嘔吐が続くとすぐに脱水を起こします。水分が取れない場合は、すぐに病院を受診しましょう。
【case.5】噴水のように大量に吐く
生後約2~3週の頃から幽門という胃の出口部分の筋層が徐々に厚くなって、胃の出口が狭くなってしまう疾患「肥厚性狭窄症」かもしれません。
生後約3~4週頃に、授乳後に短時間でミルクを噴水状に大量に吐くのが特徴です。
飲んでも吐いてしまうことが増えますが、吐いても機嫌が良くすぐにまた飲みたがります。
ママ・パパの対応
病院で診察を受けましょう。
肥厚性幽門狭窄症であれば手術などが必要となりますので治療が必要となります。
また、他の疾患の場合でも、適切な治療が必要であります。
病院の受診の判断目安

自宅で様子を見てもいい軽度の場合から、救急車を呼ぶべき緊急性の高い場合まで、緊急度が高い順に病院受診タイミングを解説します。
救急車を呼ぶ場合
- 緑や黄色っぽい嘔吐
- 血の混ざった嘔吐
- 血便を伴う
といった場合は、すぐに救急車を呼んでください。
時間外でもすぐに受診が必要な場合
- 寝てばかりいる
- ぐったりしている
- 急に激しい嘔吐をして激しく泣き叫ぶ
などといった場合は、時間外でもすぐに受診してください。
病院の受診が必要な場合
嘔吐を繰り返し、ぐったりして水分を取ることができないような状態は、一度病院を受診してください。
自宅での看病でも大丈夫
嘔吐してもいつもどおり元気であれば、自宅で様子を見ましょう。
嘔吐の色や茶色、赤、緑などに変わったり、元気が無くぐったりしてきたら、病院を受診してください。
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