生後3ヶ月の生活リズムを整える5つのポイント。理想の睡眠時間や整わない原因も

生後3ヶ月の生活リズムを整える5つのポイント。理想の睡眠時間や整わない原因も

公開日:2022-04-12 | 更新日:2022-05-18

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3ヶ月の赤ちゃんが夜ぜんぜん寝てくれない!
昼寝の時間が長過ぎる?

生後3ヶ月の「生活リズムの整え方」について、保育士さんに聞きました。
睡眠時間の目安や、おすすめの1日の過ごし方も紹介します。

監修者

保育士
八田 奈緒美

経歴

2012年 聖徳大学児童学科 卒業
幼稚園免許・保育士免許を取得後、幼稚園を経験し、現在保育園にて勤務
幼稚園にて、3.4.5歳児担任。保育園にて、0.1歳児担任を務める。

KAJITAKU

生後3ヶ月の生活リズム

女性
生後3ヶ月になると、心や体が著しく発達・成長します。

そんな育ち盛りの赤ちゃんがもっと成長するためには、生活リズムを整えてあげることが大切です。

 例えば、生後3ヶ月になると、

  • ・首がすわり始める、またはほぼすわるようになる
  • ・下半身をひねり、寝返りの練習をするようになる
  • ・物を目で見て手を伸ばし、掴むという一連の動作ができるようになる
  • ・視力が発達し、視界に入った物を目で追うようになる(「追視」のこと)
  • ・手で掴んだものを口に入れて確認するようになる
  • ・感情表現が豊かになり、声を出して笑うようになる

ができるようになります。(※成長の範囲には個人差はあります。)

赤ちゃんの生活リズムが早く整うように大人が方向づけてあげましょう。お手本となる理想的な1日の生活スケジュールを見てみましょう。

時刻

1日の過ごし方

7:00~9:00

起床&授乳①

9:00~10:00

午前寝

10:00~11:00

授乳②

11:00~12:00

お散歩

12:00~14:00

昼寝

14:00~14:30

授乳③

14:30~15:30

室内遊び

15:30~17:00

夕寝

17:00~17:30

お風呂

17:30~18:00

授乳④

18:00~20:00

室内遊び

20:00~21:00

授乳⑤

21:00~24:00

就寝

24:00~24:30

夜間授乳⑥

24:30~3:30

就寝

3:30~4:00

夜間授乳⑦

4:00~

就寝

生後3ヶ月の「睡眠」について

女性

生後3ヶ月の1日のトータル睡眠時間の目安は14~15時間ほどです。

夜は合計して10時間前後眠るようになるでしょう。
昼寝は、1回あたり1~2時間を、1日あたり2~3回を目安にするとよいです。

生後3ヶ月の「授乳」について

女性
授乳スタイルを問わず、生後3ヶ月頃の授乳間隔の目安は34時間です。

母乳の場合は1日あたり6回ほど、完全ミルクや混合の場合には1日あたり5~6回ほどが授乳回数の目安です。

生後3ヶ月の「おしっこ」「うんち」について

女性

生後3ヶ月頃の「おしっこ」は1日1520回ほど、「うんち」は12回程度が目安ですが、回数にはかなり個人差があります。

生後3ヶ月の「遊び」について

女性

生後3ヶ月ごろの赤ちゃんは

  • 音を出す遊び(手をパンパン叩いたり、ラッパのおもちゃを鳴らしたり、様々な方向から音を聞かせる)
  • 蹴伸び運動遊び(両足を持って縮めたり伸ばしたりする。歌に合わせて繰り返すのもおすすめ)

のような室内遊びがおすすめです。

「魔の3ヶ月」といわれる理由

 

生後3ヶ月は「魔の3ヶ月」とも呼ばれ、ママ・パパにとって手がかかる・大変な時期といわれています。

 

例えば、

  • 夕方あたりにぐずる「黄昏泣き」が起こる
  • ギャン泣きが多くなる
  • 寝ぐずりが始まる
  • 抱っこしてないと泣く

などの変化が起こります。

 

「魔の3ヶ月」が訪れる理由として、生後3ヶ月は「首がすわる」「音や光に敏感になる」「自分の手で物が掴めるようになる」「口に運べるようになる」など、生後12ヶ月に比べて発達がめざましい時期にあるからだと考えられています。

できるようになることが増えたことから、その変化に驚いて戸惑っているためこのような現象が起きます。

また感情表現が豊かになる時期でもあるので、不快な感覚を訴えるための「泣く」表現も大きくなってしまうのです。

生活リズムを整える「5つのポイント」

女性

赤ちゃんの生活リズムを整えるために5つのポイントを意識しましょう。

  1. 昼夜の区別をつける
  2. 朝は6~7時、遅くても8時には起床する
  3. 日中は活動的に過ごし、夜は静かに過ごす
  4. お昼寝をしすぎない、また夕方までには切り上げる
  5. 入眠ルーティーンを作り、眠りやすい環境を整える

方法① 昼夜の区別をつける

女性

朝はカーテンを開けて朝の光を浴び、日中は活動的に動くようにしましょう。

生後3ヶ月の赤ちゃんは、光の刺激などがわかるようになる頃です。

「明るい」「暗い」という区別をしっかりと分かるような環境にすることで、明るい時は起きる、暗い時は寝るという認識もできるようになります。

方法② 朝は6~7時、遅くても8時には起床する

女性
前日の就寝時間が遅くなってしまった時でも、極端に睡眠時間が少なくなければなるべくいつもと同じ時間に起こすようにしましょう。

いつも違った時間に寝たり起きたりしていると、リズムが整いにくくなります。
また、大人の生活リズムに合わせることはせず、赤ちゃんのリズムを大切に過ごしてくださいね。

前日夜の就寝が遅くなってしまっても、朝早く起こしてご機嫌に過ごせるのであれば問題ありません。

方法③ 日中は活動的に過ごし、夜は静かに過ごす

女性
なるべく午前中のうちにお散歩にでかけるか外気浴をして、外の空気に触れて赤ちゃんに刺激を与えるようにしてください。

入眠のためには適度な疲れが必要であるため、日中にしっかりと活動し、ある程度の疲労感を与えると、入眠しやすくなります。

日中に活動できていないと疲れが足りず、寝かしつけに時間がかかり、就寝時間が遅くなっていくことにつながってしまいます。ただし刺激が強すぎると興奮してしまうこともあるので、穏やかなお散歩を。また長めの外出は控えるようにしましょう。公園で子どもたちの声を聞いたり、車が走る音を聞いたり。お買い物もよいですね。

またお部屋でも、またお部屋でも赤ちゃんの発達を十分に活かした関わり方をしてくださいね。玩具を使って運動機能を動かす遊びをする、船やメリーなど、目で追えるものがあるとよいと思います。

方法④ お昼寝をしすぎない、また夕方までには切り上げる

女性

16~17時にはお昼寝を切り上げましょう。

お昼寝から起こす時は、「モゾモゾと動き出した」比較的眠りが浅くなっているタイミングがよいでしょう。

遅くまでお昼寝をしてしまうと、体力が回復し、寝る時間が遅くなってしまいます。

お昼寝を早めに切り上げることで、早い時間から就寝モードに入れるため、規則正しいリズムで過ごしやすくなります。

方法⑤ 入眠ルーティーンを作り、眠りやすい環境を整える

女性

「入眠までのルーティーン」づくりをしましょう。

「入浴」→「保湿しながら触れ合いタイム」→「授乳」→「薄暗い部屋でゴロンとしながらのんびり過ごす」→「絵本を読む」→「入眠」…など、毎日同じ流れを繰り返すことで、「そろそろ寝る時間だな」と赤ちゃんもわかるようになっていきます。それにより入眠がスムーズになり、リズムが整いやすくなるのです。

その際、入浴前から寝るまでを同じ時間にきめましょう。
体が温まりすぎていると入眠しにくいため、入浴は就寝時間の1時間前には済ませ、クールダウンをしてから就寝するようにしてくださいね。

生活リズムがなかなか整わないなぜ?

女性

3ヶ月の赤ちゃんの生活リズムが整わないときには…

  • 朝早く起こして、夜早く寝るという規則正しい状態を保てていない
  • 日中の活動量や刺激が不足している
  • 外の空気に触れる、外の刺激を受けることが少ない
  • お昼寝が長すぎる
  • お昼寝を夕方遅くまでしている(個人差はありますが16時、遅くても17時には切り上げる)

をチェックしてみましょう。

「生後3ヶ月になると一般的には3~4時間まとまって寝る」と言われていますが、赤ちゃんが平均の数字通りでないからといって焦る必要はありません

この時期の赤ちゃんの睡眠時間には個人差が大きく遅い子だと生後78ヶ月頃までかかります。生後3ヶ月にはまだまだまとまって寝られない子も多いのです。

ママはなかなかまとめて寝られず、辛いことも多いと思いますが、パパと協力して休息を取りながら過ごすようにしてくださいね。

また赤ちゃんの睡眠リズムは自然と整うわけではありません

大人の生活リズムに合わせてしまうことのないように、「朝早く起こして朝の光を浴びる」、「日中なるべく外に出て活動的に過ごす」など、できることをしっかりと実践し、リズムが整う方向に大人が導いてあげることが必要です。

焦らずに、赤ちゃんの成長を楽しみながら、ゆったりとした気持ちで過ごしましょう。整う日は必ずやってきますよ。

育児に奮闘中の新米ママ・パパへ

生後3ヶ月の赤ちゃんは、生後1~2ヶ月の赤ちゃんと比べると、心も体も大きな発達が見られて関わることがとても楽しくなってくる時期です。

あやすとにっこりと満面の笑みを浮かべてくれたり、時には声を出して笑うことも。玩具をジーと眺めたり、視界に入ったものを掴もうとしたり…ととても人間らしくなり、愛おしさも増すと思います。なかなかまとまって寝てくれず、また寝入る前や夕方ぐずったり…と、少し大変なことも増えるかもしれませんが、必ずそのうち収まります。

感情表現が豊かになるので、少し不快なことがあると今まで以上にギャン泣きで伝えてくることもあり、驚いたりどうしたら良いかわからなくなることもあるかもしれませんが、「こんなに大泣きで一生懸命伝えてくれているのね」というふうに受け止めると、赤ちゃんのその気持ちと表現がとても愛おしく感じられると思います。

数字や平均的な目安を気にし過ぎずに、穏やかな時間が流れるこの時期の可愛さを大切に感じながら、触れ合い遊びや抱っこでたくさんスキンシップをとって、ゆったりとした気持ちで赤ちゃんの成長を見守り、楽しんで育児をしていきましょう

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